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ストーリー
「スピードグラファー」開発当初、杉島邦久監督から頂いたコメントを公開いたします。
【コンセプトは大人の童話】
従来のアニメファンターゲットである10代・20代の若者達を視野に入れつつ、
少年時代、生活の中にアニメが身近にあった大人たち、
また今はアニメを見る機会を失ってしまったが、
きっかけがあればアニメを見ることに抵抗のない
30代・40代の潜在的アニメファンを掘り起こしたいと考えています。

つまり、大人の視聴を喚起する作品の創造を本作品の目的とします。

だからといって、マニアックなものではなく、高尚な思想や哲学を声高に掲げるのではなく、
あくまでエンターテイメントとしての作品作りを目指します。

アクションとファンタジーと人間ドラマ、現実と非現実、
日常と非日常のはざまで織り成す物語。
それらを大人の視聴に耐えられる次元で作品に作り上げます。
すなわち、大人の童話の創造です。

introduction
バブル戦争から十数年、世界は富める者と貧しき者の二極分化が急激に進み、
日本もまたその例外ではなかった。富める者はひたすら己の欲望と快楽を求め、
東京はその欲望を満たす快楽都市と化した。
パスポートを剥奪され国内でくすぶっていた戦場カメラマン雑賀(サイガ)は、ある日
秘密クラブの潜入取材を依頼される。それはセレブの中でも特に選ばれた者だけにしか
出入りを許されないと言われる闇の社交場であった。
その会員になれた者には究極の快楽が与えられるという。
潜入に成功した雑賀に助けを求める謎の少女、神楽(カグラ)。
彼女は、秘密倶楽部の支配人、水天宮によって倶楽部のシンボルとして操られていたのだった。
神楽をつれて逃げる雑賀、だが雑賀は神楽と接触したことによって
特殊な能力に目覚めることになる。そして、水天宮の命を受けた、秘密倶楽部からの追っ手もまた
欲望によって特殊な能力に覚醒した者たちだった・・・。
秘密倶楽部の支配人、水天宮の真の目的とは、そして神楽とはいったい何者なのか?!
「スピードグラファー」雑賀の孤独な戦いが始まる・・・
★選ばれた者のみ出入りすることが許される、闇の社交場、秘密倶楽部とは?
斜陽の一途をたどる東京の中で、あだ花の様に咲く現代のソドム「六本木」。
その中で、その存在をまことしやかに噂される秘密社交場。
実は巨大コングロマリット「天王洲グループ」が生み出す第二次バブルの中心地であり、
政治、経済、学術、芸能等、各界において日本を
牛耳るセレブリティのみが出入りし、互いの秘密を共有している。
彼等は、夜な夜な倶楽部にて常軌を逸した遊びを繰り広げている。
が、その奥には、更に選ばれた者のみが入室できる深奥があり、
支配人・水天宮のもと、幻想と快楽の儀式が行われている。