人は何を求め、何のために「塔」へと登るのか――。
80年の時を越え、ウルク国に再び現れたドルアーガの塔。
仲間と共に最上階を制した登頂者ジルを待っていたのは、信じていたカーヤの手ひどい裏切りだった。
謎の目的を胸に秘めるニーバと共に「幻の塔」へと消えていくカーヤ。
ジルは失意とともに、最下層へと流されていく。
カーヤは何を求めていたのか。
自分は何を望んでいるのか。
生きる気力を失い、答えのない問いを抱えたまま時を過ごすジル。
だが、彼の目の前に謎の少女カイが現れ、運命は再び動き始める。
「私を塔のてっぺんまで連れて行って」
失われたはずの願いを胸に、ジルは再び登頂者となって果てなき塔の冒険に挑む。