この世界における予言者は、かつては閑職にあった。
王室に付き、時折曰くありげな表情で王に進言をしていれば、大過のない人生を全うできる。そういう存在だった。
状況が一変したのは、今から2年前。
異界に棲む亜人種”アルカナ”が大量に現れ、人類を喰い始めた。
なす術なく一方的に喰われ続けた人類だが、1年後、ついに一つの希望の光を手にする。
この世界で予言者だけが、アルカナを使役し戦うことができる。
--星環乃暦611年。
閑職にあった世界中の予言者は、世界を救いうる戦士となった。
夢を抱く若者たちを待ち受ける運命とは---
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