なぜ多い? 有名人のできちゃった婚
ここのところ、芸能界は結婚ラッシュである。騒々しいご時勢の中、明るい話題が続くのはよいことだけれど、そういったニュースを聞くたびにいつも引っかかることがある。婚約発表の時点で「妊娠○か月」となっている、いわゆる“できちゃった婚”があまりにも多いのだ。しかも、まだ10代の人気アイドルがイケメン俳優と子供を作ったり、そうかと思えば今度は若手プロ野球選手と新進女優が結婚と来たものだ! もちろん、新しい命が誕生すること自体は大変喜ばしいことであるし、何より当人たちが幸せであれば他人がとやかく口を挟む問題でもないのだが……、それにしても、あまりといえばあまりに軽率すぎるのではないのだろうか? よく言われることであるが、芸能人やスポーツ選手などは“公人”であり、その発言や行動は単なる一個人としてのものではなく、常に社会的な責任や影響がついて回るのだ。例えば、アイドル歌手は人々に夢を与える存在である。もちろん恋愛が絶対禁止というわけではないが、早すぎる結婚はさすがに多くのファンにショックを与えたことだろう。何より、このアイドルの場合は年少のファンからも支持されており、ある意味で子供たちの手本となっていたところもある。それが、うっかり男と子供を作って結婚となっては、どんな示しがつくというのだろうか?
それにしても、なぜこんなに芸能界でデキ婚が増えたのか? これはやはり、若年層のタレントの間で、きちんとしたプロ意識が育っていない、ということが原因だといえるだろう。本来ならば、芸の道を志すものは他の何もかもを犠牲にするべきであり、先人たちはそうしてきたのである。いわゆる「芸人は親の死に目に会えない」という言葉に代表されるような精神だ。それが、現在の芸能界では希薄になり、テレビや映画に出演することの意味もそんなに重いものではなくなっている。特に10代・20代のタレントであれば、学校の部活動やアルバイトの延長線上の気分で芸能活動しているものがいてもおかしくない。そうすると、当然のごとく公人としての意識が低くなるわけで、パートナーとの性交渉に及んでも避妊などに頭が回らず、安易に子供が出来てしまうのである。また、芸能活動自体への興味や執着心が薄いために、あえて子供を作り結婚のきっかけとする道を選んでいるというケースも考えられる。何れにせよ、かつては「芸のためなら女房も泣かす」ほどに仕事第一だった芸能人たちは、いつの間にか自らの幸せを最優先で求めるようになったのだ。これでは最近のテレビを見ていて全く面白さが感じられないのも無理からぬことだろう。
最後は話がずれてしまったが、とにかく芸能人同士の恋愛は、いつでもファンの目があることを気にしながら育んでほしいもの。きちんとしたお付き合いを経ての結婚・出産であれば、誰しもが温かく祝福してくれるのだから。
ここのところ、芸能界は結婚ラッシュである。騒々しいご時勢の中、明るい話題が続くのはよいことだけれど、そういったニュースを聞くたびにいつも引っかかることがある。婚約発表の時点で「妊娠○か月」となっている、いわゆる“できちゃった婚”があまりにも多いのだ。しかも、まだ10代の人気アイドルがイケメン俳優と子供を作ったり、そうかと思えば今度は若手プロ野球選手と新進女優が結婚と来たものだ! もちろん、新しい命が誕生すること自体は大変喜ばしいことであるし、何より当人たちが幸せであれば他人がとやかく口を挟む問題でもないのだが……、それにしても、あまりといえばあまりに軽率すぎるのではないのだろうか? よく言われることであるが、芸能人やスポーツ選手などは“公人”であり、その発言や行動は単なる一個人としてのものではなく、常に社会的な責任や影響がついて回るのだ。例えば、アイドル歌手は人々に夢を与える存在である。もちろん恋愛が絶対禁止というわけではないが、早すぎる結婚はさすがに多くのファンにショックを与えたことだろう。何より、このアイドルの場合は年少のファンからも支持されており、ある意味で子供たちの手本となっていたところもある。それが、うっかり男と子供を作って結婚となっては、どんな示しがつくというのだろうか?
それにしても、なぜこんなに芸能界でデキ婚が増えたのか? これはやはり、若年層のタレントの間で、きちんとしたプロ意識が育っていない、ということが原因だといえるだろう。本来ならば、芸の道を志すものは他の何もかもを犠牲にするべきであり、先人たちはそうしてきたのである。いわゆる「芸人は親の死に目に会えない」という言葉に代表されるような精神だ。それが、現在の芸能界では希薄になり、テレビや映画に出演することの意味もそんなに重いものではなくなっている。特に10代・20代のタレントであれば、学校の部活動やアルバイトの延長線上の気分で芸能活動しているものがいてもおかしくない。そうすると、当然のごとく公人としての意識が低くなるわけで、パートナーとの性交渉に及んでも避妊などに頭が回らず、安易に子供が出来てしまうのである。また、芸能活動自体への興味や執着心が薄いために、あえて子供を作り結婚のきっかけとする道を選んでいるというケースも考えられる。何れにせよ、かつては「芸のためなら女房も泣かす」ほどに仕事第一だった芸能人たちは、いつの間にか自らの幸せを最優先で求めるようになったのだ。これでは最近のテレビを見ていて全く面白さが感じられないのも無理からぬことだろう。
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(C)2007 鬼頭莫宏・小学館/イズミプロジェクト
注)このサイトはアニメ版「ぼくらの」のプロモーションサイトです。
協力:小学館 月刊コミックIKKI編集部
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