「ジアース」は宇宙人製? 宇宙人は存在するか?
「あんなものを人類が作ることはできない。だとすると、宇宙人が作ったと考えるのが一番妥当である」
そういう説も一部で言われている、ジアースこと巨大ロボット。ジアースが現れる以前にも、「地球上に密かにUFOがやってきている!」という話は何度も語られてきた。だが、地球に宇宙人がやってくるということは本当にあるのか? その点を科学的に考えてみたい。
まず、地球以外の星でも生命体が生まれる可能性は非常に高いというのが通説だ。火星には、かつて生命がいた可能性が高いと考えられているし、木星の衛星であるエウロパには、惑星表面を覆う氷の下にある海に、生命がいる可能性があるとも言われている。これらは、地球上のかなり過酷な環境でも生命が発見されていること、原始地球の海を再現した環境から、生命を誕生させる実験が成功していることなどがその根拠であり、水があってある程度の環境が整えば、そこに生命が生まれる可能性は非常に高いということなのである。
よくSF作品などでは「ハイパードライブ」だの「ワープ」だの、光速を越えて宇宙を飛ぶための技術が登場する。一応現在の地球の物理学でも、ねじ曲がった空間を通ることにより、物質が光速を越えて移動することがあるという可能性が指摘されている。だが、これを意図的に起こすことはできない、仮にできたとしてもビッグ・バン以上のエネルギーが必要であるということで、実質的には不可能だというのが通説である。
以上のことを考えると、仮に高度な文明をもった宇宙人がいても、地球までやってくるのはかなり難しいと言える。これほどの手間をかけて頻繁に地球にやってくるとは考えにくいし、せいぜい(我々人類がやっているように)小型の探査機を飛ばしてくるのが関の山であろう。またもっと大きなポイントは「宇宙人の宇宙船が地球に飛んできたことに人類が気づくより、宇宙人が宇宙のどこかから発している信号を人類が捕らえる方が先になるはずだ」という指摘である。人類によるTV放送の電波などが毎日宇宙に流れ出ているように、宇宙人も電波などを使っていて、それが宇宙に流れ出ているはずだからだ。だが現在、「地球外文明が発した信号を、電波望遠鏡でキャッチした」などという話はない。
それともUFO論者がよく言っているように、世界各国の政府はとうの昔に宇宙人の存在を知っていて、それをあらゆる手段を使ってずっと隠し続けていたのか? その秘密が「ジアース」という形で暴露されたのか?
全ての秘密はジアースの巨体の中に隠されているのかもしれない。
「あんなものを人類が作ることはできない。だとすると、宇宙人が作ったと考えるのが一番妥当である」
そういう説も一部で言われている、ジアースこと巨大ロボット。ジアースが現れる以前にも、「地球上に密かにUFOがやってきている!」という話は何度も語られてきた。だが、地球に宇宙人がやってくるということは本当にあるのか? その点を科学的に考えてみたい。
まず、地球以外の星でも生命体が生まれる可能性は非常に高いというのが通説だ。火星には、かつて生命がいた可能性が高いと考えられているし、木星の衛星であるエウロパには、惑星表面を覆う氷の下にある海に、生命がいる可能性があるとも言われている。これらは、地球上のかなり過酷な環境でも生命が発見されていること、原始地球の海を再現した環境から、生命を誕生させる実験が成功していることなどがその根拠であり、水があってある程度の環境が整えば、そこに生命が生まれる可能性は非常に高いということなのである。
だが、この「生命」とは微生物などの原始的な生命であり、この生命が文明をもつ知的生命体まで進化するかというのはまた別の話だ。
この点について、科学者の見解は分かれている。生命が文明をもつには、その星が「最低限生命が生息できる環境」よりもずっと安定している必要がある。そうでないと、生まれた文明もすぐに滅亡してしまうだろう。となると生命の生まれる星は地球のような星である必要があるのだが、宇宙に地球のような星がどれくらいの割合で存在するのかはよくわかっていない。また生命が文明をもつ可能性もわからない(人間以外に例がないので比較のしようがない)し、その文明がどれくらい滅亡せずに生き延びるのかもわからない。そのため、太陽系がある天の川銀河に文明が存在する確率を計算しようとしても、その数は銀河系に1(つまり地球人類のみ)だという試算もあれば、文明は1億もあるという試算もあるのが現状である。また、地球外文明が存在していたとして、その文明は地球に宇宙船を飛ばすことができるのだろうか?
現在発見されている、地球に最も近い、地球に似た天体までの距離は10光年以上ある。そして相対性理論によると、物質の速度をどんなに上げても光の速度を超えることはできない。つまり10光年の距離があったら、そこに到達するまで絶対に10年以上はかかるということだ。また、宇宙船が加速・減速するための時間や、戻ってくるのに必要な時間を考えると更に時間がかかることになり、そう簡単にほいほいよその恒星に行くことはできない。よくSF作品などでは「ハイパードライブ」だの「ワープ」だの、光速を越えて宇宙を飛ぶための技術が登場する。一応現在の地球の物理学でも、ねじ曲がった空間を通ることにより、物質が光速を越えて移動することがあるという可能性が指摘されている。だが、これを意図的に起こすことはできない、仮にできたとしてもビッグ・バン以上のエネルギーが必要であるということで、実質的には不可能だというのが通説である。
以上のことを考えると、仮に高度な文明をもった宇宙人がいても、地球までやってくるのはかなり難しいと言える。これほどの手間をかけて頻繁に地球にやってくるとは考えにくいし、せいぜい(我々人類がやっているように)小型の探査機を飛ばしてくるのが関の山であろう。またもっと大きなポイントは「宇宙人の宇宙船が地球に飛んできたことに人類が気づくより、宇宙人が宇宙のどこかから発している信号を人類が捕らえる方が先になるはずだ」という指摘である。人類によるTV放送の電波などが毎日宇宙に流れ出ているように、宇宙人も電波などを使っていて、それが宇宙に流れ出ているはずだからだ。だが現在、「地球外文明が発した信号を、電波望遠鏡でキャッチした」などという話はない。
それともUFO論者がよく言っているように、世界各国の政府はとうの昔に宇宙人の存在を知っていて、それをあらゆる手段を使ってずっと隠し続けていたのか? その秘密が「ジアース」という形で暴露されたのか?
全ての秘密はジアースの巨体の中に隠されているのかもしれない。
(C)2007 鬼頭莫宏・小学館/イズミプロジェクト
注)このサイトはアニメ版「ぼくらの」のプロモーションサイトです。
協力:小学館 月刊コミックIKKI編集部
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