完全限定生産「黒い怪獣」プラモを本誌記者が手に入れた!
その存在は神か悪魔か? と、出現以来もっぱら巷を騒がせている「謎の黒い怪獣」。近頃はめっきり姿を見かけなくなったが、その代わり(?)、プラモデルとなって発売されるという情報を聞きつけ、本誌のプラモ大好き記者Yもさっそくアキハバラのホビーショップへと馳せ参じた次第である。
ところがアキバ到着後、数件の大手ショップを巡ってみたものの、「黒い怪獣」プラモは一向に見つからない。これはもしや“瞬殺”されたのかと店員に尋ねてみたところ、「黒い怪獣? さあ……、発売されるなんて話は聞いてないですけどねえ」とのつれない回答。ひょっとして、発売情報はガセ? そんなはずはないと、最後の勇気を振り絞ってYが向かったのは、通りをちょっと入ったところにある、やや小さめの模型店。そこでついに見つけましたよ!! 「黒い怪獣」プラモを!!
どうやらこのプラモ、大手メーカーから発売されたものではなく、小さな下請け会社が作った完全限定生産もの――いわゆるガレージキット、それも本来的な意味の、ごく小規模に作られ、売られるキットだったようだ。ガレキもすっかりメジャー化した現在の市場で、こんな気合いの入った、いい意味でマイナー路線を貫くガレキに出会えるとは! と感動に咽ぶYがそこにはいたが、それはまた別の話――ここで、ようやく出会えた「黒い怪獣」プラモをきちんと紹介しておこう。
まずパッケージ。どこで撮ったのか、或いはどこから持ってきたのかわからないが、青空の下に堂々と聳え立つ“彼”の姿が何とも勇ましいではないか! そこに踊る「黒い怪獣」の文字……って、ネーミングそのまんまですな(笑)。一説では「黒い怪獣」には「ジアース」という立派な名前が付けられているらしいけど、まあいいや。中から出てきたのは、当然ながら黒い成型色のキット。うーん、いい肌触りです。パーツ分割が大味なのがちょっと気になるけれど、実際に組み上げたらどのような仕上がりになるのだろう? 実はこの原稿を書いている今、まだ買ってきたばかりの状態だったりする(笑)。ひとつ心配なのは、あの細い足でちゃんと立つのかどうかだが、ざっと見た感じではその問題はクリアされていないような……? とりあえず、何かスタンドに使えるものを自分で用意しておいたほうがよいだろう。
余談だが、Yがショップについた時点で、店頭に残っていたキットはわずか2点。Yと同様、噂を聞きつけた好事家が殺到したという。運よく残りの2点をゲットしたのは、Yともうひとり、都内在住のサラリーマンAさん。Aさんは満面の笑みでキットを購入した後、「今日は早く帰って、娘にこいつを自慢してやるんですよ! もうすぐ生まれてくる下の子にも見せてやりたいなあ〜」と語ってくれた。
大変な世の中ではあるが、Aさん一家に幸あらんことを祈りつつ、今夜はじっくり「黒い怪獣」制作に没頭させていただく。
その存在は神か悪魔か? と、出現以来もっぱら巷を騒がせている「謎の黒い怪獣」。近頃はめっきり姿を見かけなくなったが、その代わり(?)、プラモデルとなって発売されるという情報を聞きつけ、本誌のプラモ大好き記者Yもさっそくアキハバラのホビーショップへと馳せ参じた次第である。
ところがアキバ到着後、数件の大手ショップを巡ってみたものの、「黒い怪獣」プラモは一向に見つからない。これはもしや“瞬殺”されたのかと店員に尋ねてみたところ、「黒い怪獣? さあ……、発売されるなんて話は聞いてないですけどねえ」とのつれない回答。ひょっとして、発売情報はガセ? そんなはずはないと、最後の勇気を振り絞ってYが向かったのは、通りをちょっと入ったところにある、やや小さめの模型店。そこでついに見つけましたよ!! 「黒い怪獣」プラモを!!
どうやらこのプラモ、大手メーカーから発売されたものではなく、小さな下請け会社が作った完全限定生産もの――いわゆるガレージキット、それも本来的な意味の、ごく小規模に作られ、売られるキットだったようだ。ガレキもすっかりメジャー化した現在の市場で、こんな気合いの入った、いい意味でマイナー路線を貫くガレキに出会えるとは! と感動に咽ぶYがそこにはいたが、それはまた別の話――ここで、ようやく出会えた「黒い怪獣」プラモをきちんと紹介しておこう。
まずパッケージ。どこで撮ったのか、或いはどこから持ってきたのかわからないが、青空の下に堂々と聳え立つ“彼”の姿が何とも勇ましいではないか! そこに踊る「黒い怪獣」の文字……って、ネーミングそのまんまですな(笑)。一説では「黒い怪獣」には「ジアース」という立派な名前が付けられているらしいけど、まあいいや。中から出てきたのは、当然ながら黒い成型色のキット。うーん、いい肌触りです。パーツ分割が大味なのがちょっと気になるけれど、実際に組み上げたらどのような仕上がりになるのだろう? 実はこの原稿を書いている今、まだ買ってきたばかりの状態だったりする(笑)。ひとつ心配なのは、あの細い足でちゃんと立つのかどうかだが、ざっと見た感じではその問題はクリアされていないような……? とりあえず、何かスタンドに使えるものを自分で用意しておいたほうがよいだろう。
余談だが、Yがショップについた時点で、店頭に残っていたキットはわずか2点。Yと同様、噂を聞きつけた好事家が殺到したという。運よく残りの2点をゲットしたのは、Yともうひとり、都内在住のサラリーマンAさん。Aさんは満面の笑みでキットを購入した後、「今日は早く帰って、娘にこいつを自慢してやるんですよ! もうすぐ生まれてくる下の子にも見せてやりたいなあ〜」と語ってくれた。
大変な世の中ではあるが、Aさん一家に幸あらんことを祈りつつ、今夜はじっくり「黒い怪獣」制作に没頭させていただく。
(C)2007 鬼頭莫宏・小学館/イズミプロジェクト
注)このサイトはアニメ版「ぼくらの」のプロモーションサイトです。
協力:小学館 月刊コミックIKKI編集部
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