「ネットワーク空間で立ち上がる企業」

 「ネットワーク空間で立ち上がる企業」それだけ聞くとなんのゲームまたはどのSF映画かと思いきや、現実の企業での話である。現実の企業が広告宣伝、ひいては事業収益の可能性も視野に入れ運営を始めている。

 業務としては仮想空間であるが、なんら現実と変わらない。仮想空間での世界動向やニーズをさぐり、それに合わせたサービスやキャンペーン広告展開が行われる。その規模も様々、場合によっては現実のキャンペーン等の広告費用と同額もしくは超える大展開を繰り広げる企業もいる。なんだか少し不思議だ。

 だが現実、仮想空間のサービスは様々な広がりは想像を超えるパワーとスピードで広がっている。かつて近未来SFに出てきたように、国境は電子の網で越えていくのだろうか?
 とりわけMこういったネットワーク仮想空間と聞くと身近にはオンラインゲームを想定する。ゲーム世界での通貨をお金で購入し、武器や防具を購入したり、売ったりすることでより多彩なコミュニケーションができるヴァーチャル空間、そのゲーム内で発生する思わずワクワクするミッションやイベント。
 昨今のグラフィック機能や音まわりの機能向上に併せてこの感覚は実際の異世界にいるようだ。

 さらに、昨今の仮想空間はそれとは違う。現実世界に近い世界での「生活」さながら第二の人生を暮らしてみる事ができる仮想(現実)空間が話題を呼んでいる。
 もう一人の自分、それはプール付きの家で暮らし、大きなクルマ、時には性別までも変わってみる。
そして、近隣住民と挨拶を交わし、会話を楽しんだり、世界を旅行したり、時には皆で一緒に釣りにいったり。さらに仲間が増え、家に招待したり、冒頭にて紹介した参入企業のサービス受け、服をかったり、新車に試乗したり、映画館で新作映画を見たり、時にはケンカしたり、仲直りしたり・・・。
 再度言うが、これは仮想空間の話。だが実際のプレイヤーはこの出来事を応対している時はどう考えても現実世界での思考と変わらない、さながらSNSで会話をやりとりするように、会わずともメールで会話を重ねるように。仮想空間も変わりなく会話を重ねる。

 この先に向かうのは一体何だろう?企業や文化が仮想空間と融合して現実となんら変わらない意識や諸問題。
エントリーした事で味わう幸せ、または現実においてフィードバックする苦しみ仮想世界での自分と現実世界での自分この意識融合、それによる新しい精神世界、哲学的に、生命的に新しい思想が生まれる可能性だってある。

 と、云々ありつつもORERA的にはとりあえず、深く考えずまずは飛び込んでみるのは如何?まずは自分の目で、肉体で、意識で、こころで全部を使って仮想を体験してみる事だ。大げさに書いたが、電力供給が止まれば世界は閉じる、いや・・これも現実世界とほぼ同じか?