ORERA'S PEOPLE 井口裕香(声優)
「恥ずかしいけど、いい経験が出来ました」


毎回、さまざまなエンタメジャンルで活躍する注目の人物にスポットを当てて、その魅力に迫っていくこのコーナー。

 今回のゲストは、アニメ『アイドルマスターXENOGLOSSIA』のヒロイン・天美春香役で人気上昇中の声優・井口裕香ちゃん。
すっきりと晴れた夏の青空の下で行われた撮影では、元気いっぱいの笑顔を見せてくれました!

――今日は表紙&グラビアの撮影ということでしたが、どうでしたか?
「すごく緊張したんですけど、皆さんが盛り上げてくださったので楽しく出来ました」

――こういった撮影だと、やっぱり緊張しちゃう?
「緊張します! 声のお仕事でも緊張するのに、声だけじゃなくて自分自身が前に出て、写真を撮られ、人がいっぱいいる前でお話をするなんてことはそうそうないので……」


――でも、この春に高校を卒業して社会人1年生になったんだから、こういう取材の機会もどんどん増えていくんじゃない?
「そうなんですよねぇ〜。隣に誰かがいて、その人に甘えるっていう癖がついてしまっているので、よくないですね(笑)。社会人になったのだから、徐々に立派になれるように頑張りたいです」


――高校を卒業したことで、周りの環境はだいぶ変わった?
「変わりました! 学生っていう肩書きがなくなるだけで、ちょっと背筋がピシッとなる感覚はありますね」

――学業とお仕事の両立のほうが大変だったんじゃないかとも思うんだけど。
「あっ、それはよく言われるんですけど、全然そんなことなくて、逆にお仕事があるから学校も頑張れるような感じでした。基本的に「学校とお仕事、どっちが好きか?」って言われたら絶対仕事だったので(笑)。だからこそ、毎日頑張れるみたいな感じはありましたね」

――ところで、声優の仕事を始めたのはいくつの時だったの?
「中学1年生の時にオーディションを受けて、中学2年生の時にこの業界のお仕事を少しずつさせていただくようになりました。でも、初めは声のお仕事というより、イベントに出演するようなお仕事が多かったです」

――その時に一緒だったのが、前に『ORERA』に出てもらった阿澄佳奈ちゃんだよね。
「そうなんですよ! よくご存知で(笑)」

 
――アニメ『ぼくらの』の現場では久々に再会したわけですが……。
「めちゃくちゃ嬉しかったです! アフレコの時も隣に座って、終わったらそのまま2人でご飯食べに行ったりとかしました。私生活でも普通に会ってたのに、お仕事の現場でも会うことになって、多い時は週に何回も会ってたりしましたね」

――でも、『ぼくらの』では裕香ちゃん演じるナカマ(半井摩子)はもう死んでしまっているんですよね……(笑)。
「そうなんです(笑)。もう亡くなってしまって……。音響監督さんには「脇役でいいんで呼んでください」って言ってるんですけど、今のところは声がかからないですね(笑)。逆に、「もういいよ」って言われちゃいました(笑)」

――そのナカマが死ぬ回を演じてみての感想は?
「なんだか、収録はあっという間でした。お母さん役の大原(さやか)さんや、周りで会話する方がとても素敵な方ばかりだったので、そういう方たちとの会話がきちんと出来ればいいなと思いながら頑張りました。アニメなので時間の関係とかもあって、原作からいろいろ削っている部分もあったんですけど、ナカマの真面目なところやお母さんや友達への思いが、とてもよく出ていたのではないかと思います」
 
――『ぼくらの』ではジアースという巨大ロボットに乗りましたが、もうひとつロボットに乗っているアニメがあるとか?
「『アイドルマスターXENOGLOSSIA』では、インベルというロボットに乗ってます。こちらも徐々に佳境に入っていて、「あの子が!? ああ、なんてこと!」っていうことがいっぱいあります(笑)。現場では初めは本当に緊張しちゃって、ちっちゃくなってたんですけど、周りの皆さんが盛り上げてくださって、1クール目の終わりぐらいから落ち着けました。でも、自分自身が楽しめるようになったら、作品がとても重いほうに行っている(笑)。『ぼくらの』でもそうだったんですけど、話が重くなればなるほど、現場の休憩時間が明るくなって、その切り替えがまたとても楽しいし、勉強になりますね」
 
 
――ほかに近況で何かありましたら、どうぞ。
「『桃華月憚』という作品にも最近から出始めました。同年代の子がいっぱいいる現場なので、いい意味でライバル心も出てくるし、特に主役の伊瀬茉莉也ちゃんとはもともと仲がよかったので、初めて現場で一緒になれて嬉しかったです。『キスダム』も途中からの参加なんですけど、表情がない無口な妖精さんの役で、演じていて新しくて楽しいですね」

――いろいろなタイプの役柄に挑戦していますね。
「とてもいろいろな役をいただいて、嬉しい限りです。だから、今回も声のお仕事とは違うんですけど、こうやって写真を撮っていただいたのはいい経験になりました。すごく恥ずかしかったんですけど(笑)、こういう機会がまたあったりした時には生かせたらいいなって思うし、他にもいろいろなことを経験していきたいですね」

――では、最後に『ORERA』の読者へのメッセージをお願いします。
「阿澄さんのグラビアを見ていて、まさか私が載れるとは思ってなかったので、本当にありがとうございます! これからも少しずつ成長していけたらいいなと思いますので、ぜひ応援していだけるとうれしいです。私が今尊敬している役者さんみたいになれるように、精いっぱいがんばります! ありがとうございました!!」
 
 
PROFILE
●いぐち・ゆか/7月11日生まれ。東京都出身。大沢事務所所属。
現在放送中のテレビアニメ『ぼくらの』『アイドルマスターXENOGLOSSIA』
『桃華月憚』『キスダム -ENGAGE planet-』に出演中。