緊急アンケート！　ORERA世代の実態

　さて、諸君。本誌はキャッチフレーズとして「『ぼくらの』為のオレらマガジン『ORERA』」を掲げているが、この意味はちゃんと理解してくれているだろうか？

　「『ぼくらのオレら』って何だよ？」と一瞬戸惑われるかもしれない。

　 うん、確かにそうだろう。だって、このフレーズは、編集会議で編集長がいきなり思いついたものなのだから（笑）。その場にいた編集部員全員が「へ？」という顔になったのは言うまでもないだろう。しかし、これがまったくの出鱈目ではなく、一応それなりの意味というものを持っている。

　この国ではいつの頃からか、男の力が弱くなっている。もはやそれが何時からなのかとか、まったくもって思い出せないほどに。それどころか、「男が弱い」という問題意識を持っている人すらいないのではなかろうか？

　例えば、本誌が創刊にあたってインターネットや街頭アンケートを通して行った調査でも、こんな興味深い結果が出ている。

「キミはＳ？　それともＭ？」

　単刀直入にこんな質問を投げてみたところ、なんと20〜30代の男性のうち、Ｓが20％、Ｍが80％という数字が上がってきた！　若くて健康な日本男児のうち、８割までもが自分がＭだと答えているのだ!!

　いわく、「彼女に叱られるとドキドキする」「頼りがいのある女性の上司についていきたい！」などなど、女に対して受け身な態度をとった回答ばかり……。嘆かわしい！　なんど嘆かわしいことか!!
　そして気になった現象がもうひとつ。街頭調査で目立ったのは、一人称に「ぼく」を使う青年があまりに多いことだ。それ自体は別に悪いことではないにしろ、大多数の若者が「ぼく」と名乗った上に、おまけに自分をＭだと自覚していると来ては、この国の将来が不安になるのも仕方がないだろう!?

　そこで本誌は立ち上がる。失われし日本男児の復権をめざすため、優しいが受け身の「ぼく」から、荒々しく積極的な「オレ」へと生まれ変わるため、共に戦っていこうではないか！ “『ぼくらの』為のオレらマガジン”。

　この、一見ナンセンスなキャッチフレーズは、本誌のささやかなれども、もしかしたらこの国の未来を左右するかもしれない、そんな野望を端的に表現しているのだ。

　まずは、今この瞬間からでも、自分を「オレ」と呼んでみないか？