列島衝撃! 御友島に怪獣2匹出現!!

 創刊号にてお伝えした、神奈川県御友島で発生した大地震と、そのほぼ同時刻における“怪獣”の目撃情報。こう言ってしまうとかなり不謹慎なのかもしれないが、これはまさに『ORERA』創刊とタイミングを合わせたかのように起こった、驚天動地の大ニュースなのである! 
 新しい時代を切り開き、男たちのオピニオンリーダーとなることを宿命づけられた(大袈裟か?・笑)本誌の誕生を待っていましたと言わんばかりの、天の采配だといえよう。無論、現地で被害に遭われた方々、犠牲となった方々やその家族には、謹んで哀悼の意を申し上げる。その上で、本誌編集部取材班はこの未曾有の、文字通り天地がひっくり返るような緊急事態を徹底調査するべく、武者震いしながら現場へと向かったのであった!!

 前向きが長くなってしまったが、ここで改めて状況の整理をしておこう。

御友島で地震が発生したのは○月×日午後●時**分頃、震源は御友島の南東約1km、震源の深さは10km以内。最大震度は神奈川県藤沢市で震度5強とのこと。その後の余震もなく、津波の心配もないとのこと。それだけならば、確かに大きな地震ではあるものの“巨大”と呼ぶほどのものではなく、大袈裟に騒ぎ立てるほどのことではないと思われるだろう。しかし、我々はあるひとつの情報が妙に引っかかっていた。地震と同時に雷が発生したというのだ。昔から、「地震、雷、火事、親父」というくらい、地震とセットで語られることの多い雷。しかし津波というならまだしも、雷が地震と同時にやって来るなんて、ちょっとおかしくはないだろうか?

こうして、不審な空気を感じとった我々の“嫌な予感”の裏づけとなる証拠が、取材を続けるうちにボロボロと出てきたのだ。

 まずは当日、島の海岸にたまたまいたという地元住民たちの目撃情報。テレビなど一部報道でも彼らが「怪獣が二匹いたんだ!」と叫ぶ姿が映し出されてはいたが、その多くが「混乱による錯覚」の一言で片付けられてしまっていた。なんと嘆かわしい……。彼らには真実を知り、それを伝えんとする報道の使命を理解していないのだろうか?

 堕落したマスコミに鉄槌を食らわす意味でも、本誌は独自に彼らの証言を採ることに成功。その真に迫った発言からは、とても「見間違いでしょ?」などと軽口を叩く気にはなれなかった。

「最初は、『ちょっと揺れるなあ』ぐらいで、それほど気にしてはいなかったんだよ。この日本に住んでりゃ、多少の地震なんてよくあることだしな。特別怖いとも思わなかったけど、あれを見たらサーっと血の気が引いていったね。いや、『見た』なんて生やさしいモンじゃねえ。とんでもねえ眩しい光と、すさまじくでけえ音が、俺の、いや俺たちの目と耳に飛び込んできやがったんだよ!! 一瞬、『戦争か!?』って思ったね、マジで。で、そこに黒い奴とカニみてえな奴の、二匹の怪獣がいたんだよ!! ……本当だって! 見たのは俺たちだけじゃねえ。他にもいっぱいいるんだ。なあ、あんたたちは信じてくれるよな?」

地元の青年・K君の必死の訴えを聞き、我々は真相究明の決意を新たにした。
そして、その先の取材で、我々が見たものとは!? 

驚愕の御友島レポートは、次号で更に衝撃的なスクープをお届けすることにしよう。